訪問リハビリで働きたいけど、しんどいですか?
今回はこのような疑問にお答えしていこうと思います。
訪問リハビリテーションで働いてみたいけど、実際どうなの…?と気になっている人もいるかと思います。
私自身が訪問リハビリテーションに6年以上の勤務経験があります。
実際に働いてみて次のような瞬間にしんどくてつらいと感じました。
訪問リハビリのしんどくてきつい瞬間まとめ
- 急変や状態変化にも一人で対応する必要がある
- 時間に追われる
- 訪問する利用者宅の住宅環境が気になる
- 移動が大変
本記事では訪問リハビリで働くうえで感じるしんどくてきついと感じる瞬間とその対処方法を紹介します!
ぜひ最後までご覧ください。
訪問リハビリがしんどくてきついといわれる理由
実際に働いてみてみて感じた、訪問リハビリでつらくてきついと感じる時は次の通りです。
- 急変や状態変化にも一人で対応する必要がある
- 時間に追われる
- 訪問する利用者宅の住宅環境が気になる
- 移動が大変
ひとつづつ解説していきます。
急変や状態変化にも1人で対応する必要がある
訪問リハビリは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が利用者さんのお宅に訪問してリハビリを提供するお仕事です。
病院や施設でリハビリを行う場合には、困ったときにはすぐに同僚や上司に相談ができますが、訪問リハビリではそうもいきません。
1人で行動する訪問リハビリは原則、現場で全て判断して責任を持ち全て対応しなければならないのでしんどいと感じることもあります。
具体的な事例を紹介します!
訪問リハビリでは基礎疾患の多い要介護で高齢の利用者宅がほとんどです。
よって訪問した時やリハビリ中に何があるか分かりません。例えば下記の状態です。
- 夏に訪問したら脱水症状が認められた
- 糖尿病を患っている患者さんに低血糖症状がみられた
- リハビリ中に転倒してしまった
- 訪問した時に意識が混濁していた
このようなことが普段からいろいろと訪れます。
その時に訪問しているのは1人ですから責任を持って対応しなければなりません。
対応するためには知識が必要です。
知識不足の場合には、とてもしんどい気持ちになってしまうでしょう。
時間に追われる
訪問リハビリは病院や施設と違って利用者宅や担当者会議場所にセラピストが出向きます。
セラピストによっては1日に6~7件の訪問件数を行く場合があります。
その場合に少しでも時間が遅れてしまうと、全体の時間配分が大きくずれてしまいます。
また、交通状況や突然の天候の変化で遅れてしまう場合…
帰り際に家族に相談を持ち掛けられる場合…
リハビリ開始時間に利用者が帰宅していない場合…
様々な理由で時間にズレが生じてしまいます。
時間管理が上手くいかなかった場合にしんどくてきついと感じる時もあるでしょう。
補足として、時間に遅れそうと感じたらすぐに連絡することが大切です。
利用者さんや多職種との信頼関係を崩さないことに繋がりますよ。
訪問する利用者宅の住宅環境が気になる
訪問先は綺麗なお宅ばかりではありません。
ゴミ屋敷のような家や好まないペットが多い家、臭いが苦手な家…様々なお宅があります。
仕事なので行きたくなくても、いかなくてはなりません。
訪問する利用者宅があまりにも悪環境の場合には、そこでリハビリをすることがしんどくてきついと感じてしまいますよね。
移動が大変
訪問リハビリの移動手段は車、自転車、バイクなど様々です。
移動手段はその事業所によって異なります。
自転車の場合には訪問先が離れている場合にはかなり体力が必要になります。
あまり運動をしていない人だと大腿四頭筋が悲鳴をあげるかもしれません…(笑)
また、訪問時の移動は天候に左右されます。
雨や雪の日の自転車やバイクでの移動は本当に大変です。
また、暑い日の移動も大変ですよね。
暑い日は自転車やバイクでの移動も大変ですが、エアコンの効きが悪い車での移動は本当に大変です。
60分のリハビリ後に車に戻ると車内の温度はどんどん上がり灼熱です。
寒い日や暑い日は移動が本当に大変なのでしんどくてきついと感じる場合もあります。
訪問リハビリがしんどくてつらいと感じた場合の対処方法
ここまで、訪問リハビリがしんどくてきついと言われる理由について解説しました。
訪問リハビリは大変な部分もあるのが現状です。(仕事はそんなにあまくない…)
しかし、そういった状況に陥ったときの対処法を知っておくことで、仕事を長く続けることが可能です。
ここでは、訪問リハビリの仕事がしんどくて・きついと感じたときの対処法を解説します。
上司や同僚に相談
まずは上司や同僚に相談してみましょう!
経験豊富な上司に相談することで何か改善の糸口に繋がるかもしれません。
また、同僚も少なからず同じような『しんどい』『きつい』と感じていると思います。
どのような工夫をして働いているのかを聞くことで自分にあう働き方が見つかるかもしれません。
他部署への異動希望を出す
どうしても訪問リハビリが自分に合わない場合には他部署への異動希望を出しましょう。
病院や介護老人保健施設が運用している訪問リハビリであれば、施設内で部署移動ができる場合がありますよ。
移動を希望する場合にはマイナスな異動希望ではなく「スキルアップしたいので病院へ移動したいです」のようにポジティブに捉えてもらえるように伝えましょう。
職場環境を変える
様々な対処方法を実践してきてもその環境で働き続けることが厳しい場合には『転職』も視野に入れましょう。
職場が激務な場合には自分1人の努力では改善されないこともあります。
転職を考えている方にはリハビリ特化型の転職サイトの登録をしておきましょう!
当サイトがおすすめしているリハビリ特化型の転職サイトは下記からご覧になれます。
>>>現役理学療法士が厳選!リハビリ転職サイトランキングと失敗しない選び方
訪問リハビリはしんどくてキツイことばかりでは、ない!
これまで訪問リハビリのマイナス面について解説してきました。
ですが、訪問リハビリはマイナスな面だけではありません。
次では訪問リハビリのメリットについて解説していきます。
じっくりと1人の利用者と関わる
長期間に渡り利用者やその家族と関わることが可能です。
急性期の病院では、基本的に治療が終了したら回復期や老健、在宅に移行します。
また、クリニックだと担当患者の数も多く、1人1単位(20分)のリハビリ時間の場合が多く、1人の患者にじっくりと関わることは難しい傾向にあります。
しかし、訪問リハは長期間に渡り継続してリハビリを実施することが多いです。
また、1回の訪問リハは2単位(40分)であることが多いので、じっくり1人の利用者と関わることができます。
利用者やその家族をじっくり関わっていきたい人にはとてもやり甲斐が感じられる仕事です。
在宅での生活をサポートできる
訪問リハビリは中重度の利用者が在宅に帰った後に実際に生活の中で困っていることに対してサポートしていきます。
病院では在宅に即したADL練習も限界があるので、実際に利用者宅でリハビリしながらサポートできます。
より利用者1人1人の生活に即したサポートをしたいと思っている人にはやり甲斐が凄く感じられる職場です。
定時で帰りやすい
私は以前、総合病院でも勤務していましたが圧倒的に、訪問リハビリの方が残業は少なく定時に退社することが可能できました。
病院では業務外にカンファレンスや勉強会、研究のためのデータ入力などで残業が多い職場でした。
勉強会や研究の為に休日も勉強していたのであまりプライベートな時間はありませんでした。
家庭を持っていなかったのでキャリアを積むいい経験にはなりましたが、家庭をもってからは定時に退社しやすい訪問リハビリの職場に転職して良かったと感じています。
高年収が望める
仕事を選ぶうえでやり甲斐も重要ですが、給料も重要ですよね。
訪問リハビリでは、病院やクリニックに比べて基本給が高いことが多いです。
また、事業所によってはインセンティブを取り入れているところもあります。
病院ではどんなにリハビリしてもしなくてもみんなお給料は一緒ですが、インセンティブを取り入れている訪問リハビリはリハビリした分、給料アップするので高収入が望めます。
また、訪問リハビリの求人には非常勤の求人も多いので常勤ではなく非常勤で働きたいと考えている人にもおすすめです。
私は子どもが小さいうちは訪問リハビリの非常勤で務めていました。
非常勤で働くことのメリット・デメリットが知りたい方は『非常勤経験ありの理学療法士が非常勤で働くメリット・デメリットを徹底解説』こちらの記事もご覧ください。
まとめ
本記事では訪問リハビリが『しんどい』『きつい』と思う瞬間を解説しました。
訪問リハビリのしんどくてきつい瞬間まとめ
- 急変や状態変化にも一人で対応する必要がある
- 時間に追われる
- 訪問する利用者宅の住宅環境が気になる
- 移動が大変
実際に働いてみても大変と感じる瞬間もありますが、訪問リハビリは働きやすい職場だと感じています。
(職場環境によるので一概には言えませんが…)
あなたの訪問リハビリが働きにくい職場だと感じる場合に今回紹介した対処法を試してみてくださいね。
あなたが自分らしく働ける職場に出会えることを応援しています。
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