訪問リハビリテーションで働けるかな?
どんな人が向いているの?
訪問リハビリで働いている人の意見が知りたい…。
こんな悩みにお答えします。
訪問リハビリテーションで働いてみたいけど、実際どうなの…?と気にしている人も多いと思います。
私自身も訪問リハビリテーションに6年以上の勤務経験があります。
本記事では子育て中に訪問リハビリで働くメリット・デメリットについても紹介しているよ!
記事を読むことで、訪問リハビリテーションで働くメリット・デメリットを知るだけではなく、あなたに本当にあう就職先が分かり転職に失敗しません。
ぜひ最後までご覧ください。
訪問リハビリで働く理学療法士のメリット
訪問リハビリで働く理学療法士のメリット8つ紹介します
- 在宅支援、介護分野のリハビリテーションの知識が深まる
- 長期間じっくりと1人の利用者と関わる
- 在宅での生活をサポートできる
- 高年収が望める
- 時短勤務、常勤週休3日も狙える
- 定時で帰れる
- 移動が好きな人はリフレッシュタイムを挟める
- 訪問リハの需要自体が高い
ひとつづつ解説していきます。
在宅支援、介護分野のリハビリテーションの知識が深まる
訪問リハは病院でのリハビリと異なり医療保険ではなく、介護保険になります。
なのでより介護保険の知識が必要となります。
また、在宅でのリハビリはケアマネともより連携しながら在宅支援をサポートしていく必要があります。
病院や施設、クリニックで働くよりもより在宅支援の知識が深まっていきますよ。
近年国の政策では医療保険の期間を短くして、介護保険での支援を厚くする動きになっています。
なので、在宅支援の知識・経験は今後ますます需要があると言えるでしょう!
じっくりと1人の利用者と関わる
長期間に渡り利用者やその家族と関わることが多いです。
急性期の病院では、基本的に治療が終了したら回復期や老健、在宅に移行します。
また、クリニックだと担当患者の数も多く、1人1単位(20分)のリハビリ時間の場合が多く、1人の患者にじっくりと関わることは難しい傾向にあります。
しかし、訪問リハは長期間に渡り継続してリハビリを実施することが多いです。
また、1回の訪問リハは2単位(40分)であることが多いので、じっくり1人の利用者と関わることができます。
なので、患者さんやその家族とのコミュニケーション能力がとても重要になりますよ!
在宅での生活をサポートできる
訪問リハビリは中重度の利用者が在宅に帰った後に実際に生活の中で困っていることに対してサポートしていきます。
病院では在宅に即したADL練習も限界があるので、実際に利用者宅でリハビリしながらサポートできます。
より生活に近いサポートをしたい人思っている人にはおすすめの職場です。
高年収が望める
訪問リハでは、病院やクリニックに比べて基本給が高いことが多いです。ま
た、事業所によってはインセンティブを取り入れているところもあります。
インセンティブとは、一定の単位以上行けば追加で1件につき〇〇円給料に上乗せされます。
(単価は各事業所によって異なります。)
病院ではどんなにリハビリしてもしなくてもみんなお給料は一緒ですが、
インセンティブを取り入れている訪問リハはリハビリした分、給料アップするので高収入が望めます。
インセンティブは子育て中のママにはあまりお勧めしませんが、
育児が落ち着いて収入を増やしたくなった場合にはいいですよね。
時短勤務、常勤週休3日も狙える
訪問リハビリテーションの求人は、時短勤務や常勤で週3日から働ける事業所も多く求人があります。
この点は子育てママが働きやすいポイントですよね!
また、時短勤務でも周囲のスタッフに残務がいくこともないのでストレスも感じることがなく働くことができます。
定時で帰れる
ケアマネとの担当者会議なども業務内に組み込まれます。
また、勉強会を実施しているところや研究をやっているところも少ないので、基本的に定時で帰れます。
勉強会や研究って反強制の職場多いんですよね…
そして、別に給料が上がることもない…
プライベート時間だけが無くなる…
移動が好きな人はリフレッシュタイムを挟める
訪問リハは自分が利用者のお宅に行きリハビリを提供するので、そこまでの移動時間があります。
移動時間には基本的に好きなことをしていても問題ありません。
私は移動の車で好きな音楽を聴いたり、ラジオやYouTubeを聞いたりと時間を過ごしています。
訪問リハの需要自体が高い
訪問リハビリの需要は毎年増え続けており、2009年から2019年の10年間で利用者数は約5.7万人から約11.5万人と、およそ2倍に増加しています。
とくに増加率が高いのは要支援認定を受けた利用者であり、2007年と2019年の増加率を比較すると、要介護1〜5は2.1〜3.8倍増だったのに対し、要支援1・2はそれぞれ4.9倍、5.4倍でした。
訪問の需要が今後も拡大していくことが予測されます。
また、それに合わせて事業所の数も年々増加傾向にあるので働き口に困りません。
また、訪問リハを経験しておくことで収入アップのための転職もし易くなるでしょう。
私は総合病院→訪問リハビリ(非常勤)→訪問リハビリ(常勤)に転職しました。
訪問リハの経験があったので、次の訪問リハ先では収入面を優遇してもらうことが可能でした。
詳細については下記の記事で解説しています。
>>>理学療法士も転職で給料交渉ってできる?年収アップに繋がる給料交渉の方法
また、子育て中の理学療法士に最もおすすめしたいのは訪問リハのパートです。
その理由もの詳細は「【非常勤】理学療法士と子育ての両立には訪問リハビリのパートがおすすめ」こちらからご覧ください。
訪問リハビリテーションで働く理学療法士のデメリット
実際に訪問リハビリテーションで6年勤務して感じたデメリットも紹介します。
- 出来るアプローチが限られる
- 急なトラブルの対処
- 急激な回復は見込みにくい症例が多い
- 訪問する利用者によっては自宅環境が気になることも・・・
- 移動手段が必要(場合によっては車)
- 天候に左右される
ひとつづつ解説していきますね。
出来るアプローチが限られる
在宅には、病院やクリニックにあるような機材はありません。
昇降ベッドやホットパック、超音波、電気療法など…
なので、出来るアプローチは主に徒手療法と生活指導になります。
提供できるアプローチに限りがあるのでもどかしさを感じる場合があるかもしれません。
ですが、近年では様々な介護用品が出ているので利用者にあった介護用品を選んであげるのも在宅のリハビリの醍醐味だと思います。
訪問リハで持っていると役に立つ資格は住環境コーディネーターです。
住環境コーディネーターの資格を持っていると、より深い知識で利用者に合わせた生活指導ができるでしょう。
>>>子育て中でも取得可能!?理学療法士が有利になるスキルアップ資格4選
急なトラブルの対処
1人で利用者宅に訪問してリハビリを行うので、周囲にはサポートしてくれるスタッフがいません。
なので、急なトラブルにも自分1人で対応する必要があります。
できれば訪問リハを経験する前に病院などで経験を積んだほうがいいと思います。
病院は新人教育システムがしっかりしているので、そこでリスク管理方法を学んでおくと安心ですよね。
経験が浅くても訪問リハビリに挑戦したい人は、
研修制度や先輩の同行訪問があるかなど、サポート体制が整っているか確認してみると安心ですよ。
急激な回復は見込みにくい症例が多い
利用者の約8割が要介護者になります。
なので、病院やクリニックのように急激な回復は見込めないことが多いでしょう。
急激に悪くなることはあっても、急に良くなることは少ないので、
少し寂しい気持ちにもなったりするかもね…
訪問する利用者によっては自宅環境が気になることも・・・
訪問する利用者によっては自宅の環境が気になることもあります…
具体的な話は控えさせていただきますが…汗
そのお家専用のスリッパを準備したり工夫していきましょう!
移動手段が必要(場合によっては車)
事業所によっては、車での移動の場合があります。
その場合には、自動車免許の取得が必須になります。
また、ペーパードライバーの場合にも移動に車は少しハードルが高い気がします。
利用者宅によっては狭い道を通らないといけない場合もありますからね。
天候に左右される
訪問リハは、天候に左右されます。
雨や雪の日の自転車やバイクでの移動は本当に大変です。
また、暑い日の移動も大変ですよね。
暑い日は自転車やバイクでの移動も大変ですが、エアコンの効きが悪い車での移動は本当に大変です。
車内の温度はどんどん上がりますからね。
寒い日や暑い日は移動が本当に大変ですよね。
訪問リハビリが合う理学療法士はこんな人
- 在宅支援のリハビリテーションに興味がある
- 1人の利用者とじっくりと関わってみたい
- 臨機応変な対応ができる
- 土日祝休みの職場がいい
- 高年収を狙いたい
上記に1つでも当てはまっていれば、訪問リハビリテーションが合いますよ
逆に合わない人はこんな人…
- 維持期のリハビリにやりがいをあまり感じない
- 勉強会や研究を積極的にやりたい
- 緊急時にテンパってしまう
- 基本的に移動したくない
こんな人は訪問リハビリテーションじゃない方がいいね!
当サイトが考える女性理学療法士が働きやすい職場をまとめた記事も参考にしてみてください。
>>>女性理学療法士が働きやすい職場環境とは?女性におすすめの職場4選
理学療法士が訪問リハビリで働くメリットは沢山!
訪問リハで働くメリット・デメリットをまとめてみました。
訪問リハビリで6年以上働いていますが、メリットやデメリットを考慮したうえでも、働きやすい職場です。
子育て中にも働いていましたが、個人的には総合病院よりも訪問リハビリの方が仕事と子育ての両立をし易い印象です。(その職場環境によって来るとは思いますが…。)
私は訪問リハビリが子育てと仕事の両立がし易いと感じていますが、訪問リハビリでは両立は厳しいという人もいるかもしれません。
やっぱり子育てし易い職場とそうではない職場ってありますよね。
子育てと仕事を両立させたい人の職場選びの参考になるように下記の記事では子育てしながら働きやすい職場の選び方を紹介しています。
こちらの記事も理学療法士だけではなく作業療法士、言語聴覚士のリハビリ職に共通する内容になっているのでぜひご覧ください。
また、訪問リハビリの求人を探している理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の方はリハビリ特化型の転職サイトへの登録がおすすめです。
無料登録で下記のサービスが受けられるので、効率よく自分に合った求人を見つけることができます!
当サイトがおすすめする転職サイトは、
PTOT人材バンクってしつこいんじゃないの?
こちらの疑問に関しては、こちらの記事で解説しているのでぜひご覧ください。
転職サイトのメリット
- 職市場の相場を把握できる
- 転職活動をサポートしてくれる
- 募集先との交渉が楽
- 募集先の内部情報を聞くことができる
- 第三者的意見をくれる
転職サイトのデメリットを知りたい方はこちら『【リハビリ職】転職サイトを使うメリット・デメリットを徹底解説!』をご覧ください。
あなたに合う職場と出会えることを祈っています。
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