体力的にこのまま理学療法士を続けていくのが不安…
今回はこのような悩みにお答えしていこうと思います。
体力的に不安を感じている理学療法士は多い
兵庫県理学療法士協会の調査結果から、多くの女性理学療法士が10年後に働き続けているイメージが「自分の健康状態(身体的)」からできないと回答しています。
女性においては、最も多かったのは「自分の健康状態(身体的)」であり、2 番目は「家庭の問題(子の就学な ど)」でした。
女性の理学療法士が抱える不安はみんなが不安に思っていることなんだね。
次に女性理学療法士が体力的にきついといわれる理由についてまとめています。
体力的にきついといわれる理由
- 重労働で身体的負担が大きい
- 職業病への罹患
- 1日の単位数にノルマがある
- 残業が定期である
ひとつづつ解説していきます。
重労働で身体的負担が大きい
理学療法士は患者さんの介助やリハビリが重労働な場合があります。
- 全介助者の移乗
- 長下肢装具でのリハビリ
- 歩行練習
- 体格の良い人のストレッチ
若い頃はいいけど、年を取るに連れて同じリハビリを提供できるかは不安になりますよね…。
職業病への罹患
2000 年の全国規模の調査では、過去 2 年以内で業務に支障をきたすほどの筋骨格系職業性傷害を経験した理学療法士は42%であり、なかでも腰痛が 69%と最も多いとされています。続いて多いのは手関節・手指関節です。(表4)
職場にも腰痛や腱鞘炎の方は結構いました
表3より全体では女性が男性と比べて有意に受傷率が高値でした。
また、30代 ・40代 以上において受傷率に男女差は認められなかったが、20代では女性が男性と比べて有意に受傷率が高かったです。
我が国の理学療法士における筋骨格系の職業性傷害より、1年以内の再発率は全体で41%であり、上肢54%、腰背部37%、下肢22%でした。(表6)
腰背部障害における米国の過去5年以内の再発率は理学療法士において63%、看護助手で82%という報告があります(参考文献:Incidence of work-related low back pain in physical therapists – PubMed (nih.gov)/日本の高齢者に関わる看護 (nurse.or.jp))
一度、職業病を罹患してしまうと再発してしまう危険性があるみたい…
1日の単位数にノルマがある
各職場では目標の単位が設けられています。
各職場での大体の目標単位は次の通りです。
- 回復期病院:午前中3人9単位/午後4人12単位(目標単位:21単位)
- 急性期病院:午前中3~4人8単位単位/午後4~5人10単位(目標単位:18~21単位)
- クリニック:18~20人1単位づつ(目標単位:20単位前後)
- 訪問リハビリ:午前中3人8単位/午後2~3人9単位(目標単位:16~18単位)
回復期では、リハビリに重きが置かれているので1人3単位であることが多いです。
急性期病院では、検査や回診、清拭がリハビリよりも優先度が高い多いの場合がほとんどなので、リハビリは検査や回診、清拭が被らない時間に行います。
クリニックは1人にかける時間が短くリハビリの介入ができる時間は大体10~15分になります。
訪問リハビリは病院よりも移動があるので単位数が少ないです。
1日のノルマが高い急性期病院やクリニックはせかせかしています!
残業が定期である
厚生労働省が調査した理学療法士・作業療法士の需給推計の結果によれば理学療法士の平均残業時間は次のようになっています。
驚いたのは、8時間以上残業している人の割合が12.3%もいることです。
また、残業はしていなくても勉強会や研究に熱心な職場だと自宅での勉強時間もかさみなかなか体が休まる暇がないと感じる場合もあるかもしれません…。
理学療法士には勉強が必要不可欠なのは重々承知ですが…
強制感が強く自分で必要性を感じていない場合にはあまり好ましい風潮だとは思いません…
自分で必要だ!勉強したい!と思って勉強することには大賛成です!!
女性理学療法士として何歳まで働くことが可能なのか気になる方は下記の記事も参考にしてみてください。
関連記事
理学療法士が体力面で悩んだ時の対処法
- 適切な運動
- 手技の練習
- 上司への相談
- 力を必要としない職場へ転職
ひとつづつ解説していきます。
適切な運動
理学療法士は職業柄、健康意識が高い人が多い印象ですが、自分の体のケアを疎かになってしまっている人もいます。
適切な運動ができない理由として…『時間が取れない』ことが挙げられます。
確かに、週平均8時間残業をしていたら自分の体のケアはできませんよね。
定時退社したい人に読んで欲しい、定時退社の為の工夫を下記の記事で紹介しているのでこちらもご覧ください。
関連記事
手技の練習
良く手技の勉強会でいうのは『自分の体勢が辛い場合には、介助される患者さんも辛い』
いかに自分が楽な体勢でリハビリや介助を行うことが大切になってきます。
体の使い方が上手な先輩に手技を教えてもらいましょう!
上司へ相談
腰痛や腱鞘炎になってしまったが場合には、無理をしないで上司へ相談して仕事内容を考慮してもらいましょう。
上司に相談することで、介助量が低い患者さんを担当にしてくれたりなど配慮をしてくれるでしょう。
今後の理学療法士として長く働きたいなら尚更無理はしないようにしましょう。
力を必要としない職場へ転職
今勤めている職場が…
体力的に…
肉体的につらい…
こう感じている場合には転職も視野に入れて考えましょう。
私が体力的に不安な理学療法士におすすめの職場を次で詳しく紹介します。
体力的に不安な理学療法士におすすめの職場
体力的に厳しいと感じている理学療法士におすすめの職場は次の4つです。
- 訪問リハビリ
- 地域包括センター
- 管理職
- 教職員
地域包括センター、管理職、教職員は、デスクワークが多いので体力面に不安があるとうい理学療法士が目指すには向いていると思います。
20代で一番、職業病(腰痛、腱鞘炎)になりやすいのにどうすればいいの!?
20代ですでに体力的に無理をしていて体を壊しそうだと感じている人には、訪問リハビリへの転職がおすすめです。
訪問リハビリは、回復期や急性期病院のように長下肢装具でのリハビリや全介助の移乗を行うことはありません。
急性期やクリニックのように時間に追われてリハビリをすることもありません。
体を壊す前に訪問リハビリへの転職を検討してみてはいかがでしょうか?
訪問リハビリに関連した記事は、下記にまとめたのでよろしければ併せてご覧ください。
関連記事:理学療法士が訪問リハビリで働いて感じたメリット・デメリットを徹底解説します
関連記事:訪問リハビリがしんどくてきついといわれる理由とその対処方法
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まとめ
\本記事で伝えたかったこと/
- 20代女性が一番、職業病(腰痛、腱鞘炎)に罹患しやすい
- 20代で腰痛を発症してしまうと再発する危険性がある
- 30歳以降は管理職になること多く職業病への罹患はしにくい
- 20代で職業病に罹患しなければ長く務められる職業
- 忙しさは職場形態(病院、クリニック、訪問リハビリ)で変わる
- 身体的に20代から心配がある人は、訪問リハビリへの転職がおすすめ
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