リハビリ(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)管理職の仕事内容について解説していきます。
私は現役の訪問看護ステーションの所長です。
本記事では、そんな私の1日のタイムスケジュールも公開します。
管理職になるためには必要な能力や資格はあるの?
こんな疑問にもお答えしていこうと思います。
PT、OT、ST管理職の仕事内容
- 業務管理
- 人事労働管理
- 人材育成
リハビリ管理職の仕事内容は大きく3つになります。ひとつづつ解説していきます。
業務管理
具体的な内容
- 部下の業務管理や役割分担を決める
- 勤怠管理や訪問スケジュールの調整
- 部署の目標設定
- 売上の達成度の評価
目標設定に関しては、経営陣と他ステーションとの会議を行います。
また日々変わる環境やスタッフの成長に合わせて柔軟に達成できるものを設定する必要出てきます。
人事労働管理
給与面や労働条件などの調整を行う人事労務管理も管理職の仕事になってきます。
具体的な内容
- 適正な労働時間や給与の管理(シフト作成と勤怠管理簿の確認)
- 労働環境の安全・衛生面の管理(消耗品の購入や物品管理)
- ハラスメントに対する対策など(個人面談や対策をルール化)
トラブルが起こる前にルール化やシステムを見直すこともします。
人材育成
管理職になると、スタッフの育成にも目を向けなければなりません。
組織として円滑に機能するために、スタッフ一人ひとりの成長が欠かせません。
私の職場では定期的な面談を行っています。
スタッフそれぞれの個性(強みや課題など)を把握し、どのように成長を促すと良いかを見極めながら、適切なタイミングで声をかけることが重要になってきます。
訪問看護ステーション所長の1日のスケジュール
管理職の1日のタイムスケジュールを紹介します。1例だと思って参考にしてもらえると頂けると幸いです。
8:30 出社・掃除
9:00 ミーティング
9:15 ケアマネに担当者会議に関する電話
10:00~契約業務準備・電話対応
10:30~移動
11:00~12:00 担当者会議and契約
12:00~移動
12:30~13:30 休憩
13:30~移動
14:00~15:00 介入
15:00~移動
15:30~訪問リハビリの記録作成
利用者へスケジュール変更・体調確認電話
ケアマネに利用者の状態報告
16:30~レセプト(お金の請求)業務
17:00~訪問スタッフとの情報共有
17:30~マニュキュア作成
契約書類フォーマット作成
レセプト(お金の請求)業務
18:00 退社
定時は17:30ですが、最後のスタッフが退社するまで事務所にいるようにすると大体18:00に退社することが多いです。
番外編:忙しい1日のタイムスケジュール
8:30 出社・掃除
9:00 ミーティング
9:15 ケアマネに担当者会議に関する電話
10:00~契約業務準備・電話対応
10:30~移動
11:00~12:00 担当者会議and契約
12:00~移動
12:30~13:30 休憩
13:30~ 14;30 経営戦略会議
14:30~スタッフ面談3人
15:30~利用者へスケジュール変更・体調確認電話
ケアマネに利用者の状態報告
16:30~計画書・報告書等のチェックや封入作業
17:30~訪問スタッフとの情報共有
18:00~レセプト(お金の請求)業務(各機関への請求締め切り日が決まっている)
19:30 退社
管理職業務は月初と月末が大忙しです。
月初はスタッフから先月分の計画書・報告書が上がってくるのでその書類の最終確認をして印刷、封入作業があります。
また、指示書依頼状を作成し、病院・クリニックに郵送する作業も同時期にあります。
月末は新規の利用者のレセプト期限があるために会計業務に追われます。
各機関への請求は、締め切り厳守になっているため何としてもその日までに終わらせないと帰れません!
大体、月初と月末は週3回程度、残業が1~2時間程度あります。
管理職になるための必要資格とは?
PT、OT、STの管理職になるために必ず必要な資格はありません。
若くして管理職を目指したいと考えているPT、OT、STは下記の記事もご覧ください。
>>>理学療法士歴7年目で管理職になれた方法!管理職を目指すメリット・デメリット
また、前述で必ず必要な資格はありませんとお伝えしましたが、管理職に求められているスキルがあるので次で紹介します。
PT、OT、ST管理職に求められるスキル
- 部下のマネジメント
- コミュニケーション能力
- パソコンスキル
- 傾聴力
部下のマネジメント
管理職になると部署のスタッフの配置や業務内容の采配などを任されます。
スタッフ一人ひとりの適正や性格などを見極めて、業務や役割を割り当てることが求められます。
例えば今後、管理職である主任を増やすにあたり、スタッフが管理職に興味があるのか、将来どんな事をしたいのかなど1人ひとりに面談します。
また、仕事へのモチベーションという観点から見ると、スタッフそれぞれの希望などを反映させていくために所長は出来る限りの調整や配慮を行います。
この辺りの舵取りやバランス感覚が必要になってきます。
コミュニケーション能力
管理職はたくさんの方と関わって仕事を取りまとめないといけません。
経営陣や他ステーションの所長、他職種(医師、ケアマネージャー、訪問スタッフ)、利用者やその家族とコミュニケーションを取りながら経営目標を決定・共有します。
そして、スタッフが円滑に介入できるようにスケジュール調整を行っていきます。
コミュニケーションが滞ってしまうと様々なトラブルの原因になるので、コミュニケーション能力は重要です。
パソコンスキル
社会人として必須のスキルです。
養成校の教育課程の中で症例レポートなどの作成方法については学びますが、事業計画や企画書などのビジネス文書の作成方法について学ぶことは稀であり、全くわからないといった場合もあります。
管理職になると、こういった書類の提出機会も増えてくるため、書類の作成方法や文書マナーなどを身につける必要が出てきます。
私自身も所長になってから文章作成のスキルを身につけてきました。
やって覚えるしかないのも事実です。
また、作業の効率化を行うにあたり、文書作成ソフトや表計算ソフトといったソフトを使いこなせると業務時間も大幅に短縮できます。
パソコンスキルが身につくと職場や他ステーションの所長にも重宝がられます。
傾聴力
私の職場では半年に1回、管理職が全てのスタッフに対して面談を行っています。
この面談でスタッフの仕事に対する姿勢や近況、ストレスなどをしっかり聴取できると、スタッフのマネジメントに活かすことができます。
また、トラブルが起きた際は急遽面談を行うことも時々あります。
面談でどんなことを話しているのかについては以下の記事を参考にしてください。
管理職面談の流れ
- 日々の感謝を伝える
- 連絡事項(今後の事務所の方針など伝える)
- 半年間の振り返り
- 今後やりたい事を聞く(管理職希望有無の確認を含む)
- 職場の雰囲気やストレスがないか聞く(ぶっちゃけどうなの?という感じに)
訪問に出てくれているスタッフがいるからこその管理職なので、
スタッフへの日々の仕事に関する労いは欠かさないようにしています。
PT、OT、STで管理職を目指したい人へ
リハビリ職の管理職は誰もがやる気があれば目指せると思います。
ですが、管理職のポストには限りがあります。
病院であれば年功序列で上司に気に入られた人たちが管理職に就くことが多い印象でした。(前職場ではそうでした。)
病院の管理職(係長以上)はかなり狭き門なんですよね…
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また、すぐに埋まってしまうのであらかじめ転職エージェントに「私は管理職希望です!!」と伝えておくといいでしょう!
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