退職する時に上司にどのように伝えたら円満に退職できるの?
リハビリ職の退職理由って何があるの?
今回はこのような悩みにお答えします。
退職を上司へ報告する時に必ず聞かれるのが「退職理由」です。
なので、しっかりと退職理由を考えることが円満退職に繋がります。
円満退職したいリハビリ職の方は「リハビリ職こそ円満退職したい!退職のベストな時期と円満に退職するコツ6つ」の記事も参考にしてみてくださいね。
本記事ではリハビリ職に多い退職理由と円満退職ができる退職理由を紹介します。
私自身、2回の転職経験があるので是非参考にしてみてください。
リハビリ職に多い退職理由はこの7つ
- 給料が思っていたよりも低い(なかなか昇給しない)
- メンタル的にやられてしまう
- 業務が忙しい
- 自分の求める仕事内容と違った
- 自分の性格と仕事内容が合わない
- 別の分野に挑戦したい
- 体力的にきつい
ひとつづつ解説していきます。
給料が思っていたよりも低い(なかなか昇給しない)
残念ながら、リハビリ職の年収は全国平均よりも低いとされています。
日本全国の平均年収はどれくらいなのでしょうか。
国税庁が発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、2022年(令和4年)の平均年収は458万円でした。
それに比べて求人ボックスによると、理学療法士の平均年収は2024年5月時点で367万円
理学療法士は全国平均よりも91万円低いことが分かります。
作業療法士の平均年収は求人ボックスによると、2024年5月時点で357万円。
作業療法士は全国平均よりも101万円低いことが分かります。
言語聴覚士の平均年収は求人ボックスによると、2024年5月時点で364万円ということがわかります。
言語聴覚士は全国平均よりも94万円低いことが分かります。
以上のように、全リハビリ職が全国の平均年収よりも年収か下回っているのが分かります。
Twitter上でも年収の低さによる不満が散見されています。
また、年収を上げるためには転職する方が良いと考え転職を決める人も少なくありません。
私の周りは、病院から訪問リハビリへ転職する人が多い傾向にあります。
また、公務員職を目指して公立病院や収入アップを目指し一般職へ転職を決めるリハビリ職も増えてきています。
私の夫も理学療法士で転職で訪問リハビリの所長になり年収600万円に到達しました!
>>>リハビリ職が転職して年収600万円に到達するための方法
女性は収入アップも大切ですが妊娠・出産で職場を離れることがあるので、
子どもが小さいうちは急な発熱などで早退する場合もあるので、
女性スタッフが安心して働ける職場が良いと思います。
女性リハビリ職が働きやすい職場も下記でまとめたので参考にしてみてください。
>>>女性理学療法士が働きやすい職場環境とは?女性におすすめの職場4選
業務が忙しい
リハビリ職の業務はリハビリ以外にもたくさんあります。
計画書やサマリーなどの書類業務…
カンファレンスや担当者会議…
症例検討会や勉強会、研究…
思ったよりも時間がなく慌ただしい職業です。
若手の頃はリハビリや書類業務に加えて、実技練習や勉強に時間がかかるので帰宅時間が遅くなってしまうことも多々あります。
どんなに勉強をしても給料が上がらない…
勉強をしたところでお給料も上がらないとモチベーションが保てないリハビリ職も多くいます。
モチベーションが保てなくて勉強会や研究がない職場に転職するリハビリ職もいます。
自分の求める仕事内容と違った
リハビリ職が活躍できる場所は様々です。
理学療法士であれば…
身体機能向上を図る業務だけではなく、介護領域の業務をメインとする職場もあります。
運動のパフォーマンスを向上させたい
と、理学療法士になったものの高齢者のリハビリが多く
思っていた仕事内容と違う…
など、自分の求める働き方にギャップが生じてしまうケースも少なくありません。
作業療法士であれば…
生活面の機能を中心にリハビリをするだけではなく、
職場によっては手指や上肢の機能向上をするリハビリが多い場合があります。
言語聴覚士であれば…
小児のリハビリをしたいと考えていたが、
高齢者のリハビリ分野の方が、需要が高く思っていた仕事内容でない場合などあります。
リハビリ職はストレートで資格試験に挑戦する場合に、高校の時に職業を調べます。
高校生の時に調べた時には、
自分が付きたい仕事がPTだ!(OTだ!STだ!)
と思っても、
実際に実習や働いてみてから自分の就きたい仕事ではないかもしれない…
と、感じてしまう場合も見受けられます。
自分の性格と仕事内容が合わない
リハビリ職は高いコミュニケーション能力が必要となる職業です。
患者さんは当然の事、その家族そして患者さんやその家族を支えるためには、チーム医療や地域包括として様々な職種と連携する必要があります。
なので、想像よりも高いコミュニケーション能力が必要になります。
人と話すのが苦手で緊張しちゃう…
働いてみて多職種とのコミュニケーションが負担に感じてしまう人もいます。
近年では働き出してみて、メンタルが病んでしまい職場に来れなくなってしまうリハビリ職もいます。
リハビリ職は真面目な性格の人が多いので、
ストレスを感じやすい傾向にあるのかなと思っています。
また、リハビリ職は資格取得をして勉強が終わるわけではありません。
資格取得をして働き出してからが、本当に勉強が必要になる職業です。
なので、「資格を取得したから勉強終わり!」と持っていた人は思っている以上に勉強が必要なことや仕事が大変なため退職していく方もいます。
別の分野に挑戦したい
リハビリ職の分野は多様です。
急性期、回復期、運動器、外来、内科、循環器、脳神経外科、生活期、終末期、摂食・嚥下、失語症…などなど上げていったらきりがありません。
同じ職場では同じような疾患の患者さんのリハビリになります。
何年か経験して別の分野に挑戦したいと考え退職を決める方もいます。
体力的にきつい(理学療法士)
理学療法士は体力が必要な仕事です。
病棟を渡り歩いたり(階段)…
長下肢装具の患者さんのリハビリ…
全介助の患者さんの移乗…
年齢と共に徐々に体力的にきつくなってきて退職を考える方もいます。
円満退職できる退職理由とその伝え方!
お給料が少ないから退職したい…
職場が居心地悪いから退職したい…
など
退職をする理由がマイナスな理由になってしまうことが多いですが、
出来るだけ退職理由をポジティブ変換して上司に報告することが、
円満退職できる秘訣です。
「前向きな理由」「やむおえない事情」を中心に伝えることが大切です。
前向きな理由
前向きな理由は次のようなことが挙げられます。
- キャリアアップしたい
- 色んな職場を経験してみたい
- 他の領域に挑戦してみたい
この3つの理由での退職あれば上司も理解して応援してくれるはずです。
次に伝え方の例を紹介します。
訪問リハビリへ転職するための退職
○○で様々な疾患の患者さんを経験させていただき、その経験をもとに今後は生活期の患者さんのリハビリに携わりたいと考え、退職したいと考えております。
大学院進学するための退職
臨床で働く中で◯◯について疑問を持ち、研究したいと考えるようになりました。大学院への進学を考えていますが、ここで働きながら通学するのは物理的な問題があり、引っ越しのタイミングで退職したいと考えています。
一般職への転職するための退職
日々働いている中で、一般職でも働いてみたいという気持ちが強くなってきました。一度きりの人生なので様々な経験をしたく一般職を経験したいと思い、今回退職させていただきたく思います。
別の領域へ挑戦のための退職
ここでは○○障害の方を対象とした△△療法を行ってきましたが、△△△△士としての視野を広げるためにも一度は□□領域で働いてみたいと考えるようになり、退職を決意しました。
△△△△士を目指した当初から、□□支援に興味がありました。ここでは○○への△△療法が中心となるため、□□や□□に関われる環境への転職を考えています。
やむおえない事情
やむおえない事情は次のようなことが挙げられます。
- 家族の転勤
- 両親の介護
- 結婚
- 妊娠や出産
家族の転勤
来月の△月から夫が◯◯県に転勤することになりました。子供もまだ小さいため、夫の転勤先に家族みんなでついていくことになりました。
両親の介護
遠方に住む母親が、介護が必要な状態になりました。父親も高齢で不安なので、実家の近くに引っ越して仕事を見つけ、介護をしようと思っています。
結婚
この度、以前から交際していた方と結婚することになり、相手の地元に引っ越すことになりました。通勤するにはかなり遠いため、退職を考えています。
妊娠・出産
この度第一子を授かり、◯月に出産予定です。両親が近くに住んでおらず、仕事と子育ての両立に不安があるため、一旦仕事を辞めて子育てに専念したいと思います。
こういった「やむおえない事情」の場合は、引き止められることは少ないでしょう。
どうしても引き止められたくないからと、
無理に嘘の理由をつく必要はありません。
嘘がバレた時に円満退職は叶わなくなりますので正直に話しましょう。
最初に務めた職場に定年まで勤めあげる方が珍しい!
近年では最初に務めた職場に定年まで勤めあげる方が珍しい傾向にあります。
上司も沢山の退職の報告を受けているので、無理に引き留めることは少なくなってきていますよ。
しかし、上司に退職の報告をしに行くと必ず「退職理由」は聞かれます。
なので、しっかりと退職理由は考えてから報告しに行くことをおすすめします。
さらに詳しく円満退職する方法を知りたい方は「リハビリ職こそ円満退職したい!退職のベストな時期と円満に退職するコツ6つ」の記事も参考にしてみてください。
皆さんが円満退職できることを応援しています。
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